ルパン三世第4シリーズの第四話「我が手に拳銃を」は本編のストーリーとまったく関係がない挿話ですが、次元大介のガンマンらしい作品になっています。
そういえばアメリカの西部劇が全盛時代、イタリアでも西部劇が多数作られていました。
それらの西部劇をアメリカ版と分ける意味で、かつての名映画解説者である淀川長治さんがマカロニ・ウェスタンと命名、このイタリアン西部劇でクリント・イーストウッドやリー・マーヴィン、ジェームズ・コバーンなどの俳優が一気に有名になりました。
そんな、マカロニ・ウェスタンをリスペクトしているような物語です。
歯の痛みに耐え切れずある町で病院を訪ねる次元大介は、その病院の女医、リービアのためにひと肌脱いじゃうわけですね。
もちろん美人の女医リービアさん、密かに次元大介に対して淡い恋心を持つものの、次元大介、さよならも言わずに迎えに来たルパン三世のフィアット500に乗り込み去ってしまいます。
その時、ルパン三世の問いかけに対して痛み止めを大事に持ちながら言った台詞がこれ。
『花に嵐の喩えもある。さよならだけが人生さ』
中国の漢詩を井伏鱒二が訳したことで有名になった言葉ですね。
この潔さ、次元大介にぴったり、です。