ちょっとコーヒーブレイクしましょう。
ルパン三世シリーズは小道具に凝っていることが人気の要因でもあり、とくに車はカーマニアを満足させる内容となっています。
「LUPIN THE ⅢRD 次元大介の墓標」でも数々の名車が登場しますが、これらの名車、時代背景に合わせている年代モデルであることがカーマニアを納得させる材料になっています。
最初に登場するのが、マランダ共和国の要人が乗っているジャガー・マークⅡ。
1959年にマーク1からフルモデルチェンジした改良版で、全体的に丸みを帯びたエクステリアはジャガーの中でもとくにエレガントなボディラインと言われています。
インパネはジャガーの伝統であるオーク材をたっぷりと使い、イギリス車らしい上品なインテリアだったことから、1989年にはマークⅡをリスペクトしたSタイプも発売されました。
アンソニー・ホプキンスが主演した映画「モナリザ」でも重要な役で登場していた車です。
ルパン三世と次元大介が路上駐車していたアルファロメオのジュリアを拝借して逃走、それを追いかけるヤエル・オクザキが乗っていたのがマセラティ・ボーラです。
途中、ボンネットからガトリング砲を出すシーンがありますが、ボーラは座席の後ろにエンジンをレイアウトするミッドシップなので、必ずしもガトリング砲搭載が不可能というわけではありません。
ロータス・エスプリが海の中に潜っても運転できることに比べれば、よっぽどリアリティがあるといえるでしょう。