『この悪夢も、ただ峰不二子という女の物語か』
「LUPIN the Third-峰不二子という女-」のシリーズは第九話辺りから峰不二子の謎が少しずつ紐解かれ、ついに第十話でそのきっかけが登場します。
ここで思い出していただきたいのが第一話に出てきたフロイライン・オイレという名のインチキ教団。
第九話まで来て、第一話のフロイライン教団が物語の主軸に大きく関わっていたことが分かります。
第十話、レギュラー陣で登場してくるのはルパン三世と銭形警部ですが、銭形警部は第一話めのフロイライン教団のカラクリを調査、裏付けを行い、フロイライン・オイレ教団が使っていた麻薬が東欧のグラウコス製薬会社によって作り出されたものであることを突き止めます。
本編の銭形警部は本当にきちんと仕事をしていますが、フロイライン・オイレ教団とグラウコス製薬会社のつながりを突き止めたのはさすが。
こういった筋書きはコミカルに描かれているTVスペシャルや劇場版にはありませんね。
物語はグラウコス製薬を持つ老伯爵、ルイス・ユウ・アルメイダ伯爵がルパン三世に「峰不二子を奪って欲しい」というところから始まりますが、おそらく途中から「LUPIN the Third-峰不二子という女-」を見た人には筋立てがまったく分からないことに加え、ルパン三世もフロイライン・オイレの麻薬に冒され、映像はかなりサイケデリックになっているので拒絶反応を示すこともあるでしょう。
本項の冒頭の台詞でもあるように、物語はここから悪夢に突入します。