『切れぬものなど、我が斬鉄の剣にない』
この台詞だけで、第三話に登場するレギュラーが誰だか分かりますね。
そう、石川五エ門です。
第三話「淑女とサムライ」は峰不二子と石川五エ門のファーストコンタクトを描いた物語で、ルパン三世の時の荒唐無稽さ、次元大介のハードボイルド・タッチとは違い、かなりコミカルに描かれています。
石川五エ門、ルパン三世や次元大介とトリオを組んでからは峰不二子に対して、けっして好意を抱いている素振りを見せることはありませんが、ファーストコンタクトではかなり好意を抱いています。
なんといっても「峰不二子…ちゃん」ですから。
第三話の峰不二子、アストリア公国の国王の孫を見る家庭教師という役割で、性悪女の本性を見事に隠し、女性に免疫のない石川五エ門を見事に騙すほどの清純派を演じています。
途中、峰不二子との会話で「日本には貴方のようなサムライがいっぱいいるの?」という問いに「否。今の日本にサムライの居場所などない」と応えるのが印象的でした。
この第三話で、石川五エ門は暗殺者デビューを果たそうとしますが、その理由こそ、前述の台詞によるものでしょう。
サッカーや野球のプロ選手、確かに頑張っているけれど、それらを『サムライ』って言っちゃダメでしょ。