『盗みはライバルがいた方が面白い。そちらは持っているのか?俺と渡り合えるだけのものを』
本編の第一話「大泥棒VS女怪盗」の中で、ルパン三世と峰不二子が牢獄の中で初めて対峙した時の、ルパン三世の台詞です。
フロイライン・オイレ教団の秘宝、フラフラの灰を盗むために侵入した2人が一度、教団側に捕まった時の台詞ですが、峰不二子はルパン三世を知っていたことから、ルパン三世がすでに大泥棒として名を馳せていたことが窺い知れます。
一方の峰不二子、ルパン三世は名前こそ知っていましたが、その盗む手口までは知らず、盗むためには『自らを貶める自虐性』を厭わないことに興味を覚えます。
第一話はタッチこそ異なりますが、それまでのルパン三世に見られる荒唐無稽な部分が全面に出されたエンターテイメントですが、峰不二子は自らの肉体を惜しみなく利用し、相手が誰であろうと色仕掛けしちゃうんですね。
後半になると銭形警部も登場します。
銭形警部、長い歴史の中でコミカルな存在になりつつありましたが、本編では凄腕警部として復活、渋い存在になっています。
ラストシーンでTVシリーズのエピローグ部分をリスペクトしているなど、エスプリの効いた第一作となっています。