ルパン三世のコミック初登場は1967年、アニメは1971年なので登場からすでに半生記を迎えようとしています。
鉄腕アトムやゴジラ、ウルトラマンなどと並ぶ不滅のキャラクターですね。
ただしルパン三世は鉄腕アトムやウルトラマンといった正義の味方ではなく、あくまで怪盗ルパンの孫、つまり泥棒であり、物語はピカレスクロマン、悪漢小説の形式です。
どちらかというと破壊神ゴジラに近い存在でもあります。
もちろん、ただの悪漢であれば共感を得られるわけがなく、これまでのピカレスクロマン同様、冒険譚あり、仲間同士の友情あり、宿敵がいて、しかもお色気もあるという、正義漢では盛り込めない内容がたっぷりと詰まっています。
鉄腕アトムやウルトラマンなどの正義漢はロボットと人間の理念に悩んだり、やたらと怪獣を殺してしまうことに疑問を感じたり、と内面性が強いので情緒的ではありますが、やや爽快感が欠けます。
どちらも現実性はありませんが、それでも悩むことなく自由気ままに振る舞うルパン三世には大人が憧れる悪さと潔さがあります。
それが、半生記近くに渡って愛されるルパン三世の人気の要因のひとつでしょう。
このコラムでは、大人が思わず頷くルパン三世の名台詞を綴っていきます。
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