心に残る言葉、というのは個人差こそあれ、誰でもひとつやふたつ、あるもの。
それが身近にいる人なのか身内なのか、それとも過去と現在を問わず偉人や著名人なのか、それはどうでもいいことで、その言葉が自分の中で行動指針になったり、痛みを持っていた精神を和らげてくれたり、人に優しく接することができるようになったり、と自分が少しでも変わることができたとしたら、その言葉は貴方に取って揺るぎないパワーを与えてくれる源であることは間違いありません。
不思議ですね。
概念を伝達する手段でしかない言葉が、組み合わせることによって人を大きく動かす原動力となるなんて。
しかし、原動力となる言葉は欲する人の琴線に触れた時しか発動しません。
迷いを持っている時に明確な方向を示してくれた時、その言葉が原動力となります。
心に残る言葉は他人が決めた立派な言葉ではなく、結局のところ、自分自身で選択した言葉なのです。
新約聖書のマタイ伝に記された言葉にもありますね。
「求めよ、さらば与えられん」と。
まだ心に残る言葉を持たない人は焦る必要なんてありません。
心に残る言葉を求めようという気持ちさえあれば、やがていつかは琴線に触れる言葉と出会えるはずですから。