「顔のヘンな魚ほどうまいのだよ。人間も同じさ。醜男、醜女ほどおいしいのだよ」
これも開高健氏の言葉。
開高健氏は後年、釣りを人生の友としていました。
「賢者は海を愛し、聖者は山を愛す」と言ったのも開高健氏です。
この釣りというもの、人間を惑わす力が強く釣りにハマるとどれほどの賢者でも抜け出ることが難しくなり、無名・有名を問わず格言・名言が生まれています。
ロシアの格言より。
「釣りの話をするときは両手を縛っておけ」
エア釣り竿でも達人は腕の使い方が違うそうですね。
中國の諺より。
「一時間幸せになりたかったら酒を飲みなさい。三日間幸せになりたかったら結婚しなさい。永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」
太公望を生み出した中國らしい諺ですが、結婚の幸せは3日、ですか…。
古代ローマの詩人、オウディウスはこんなことを言っています。
「機会はどの場所にもある。釣り針を垂れて常に用意せよ。釣れまいと思うところに常に魚あり」
アメリカのジャーナリスト、エドガー・ワトソン・ハウの名言。
「釣りをしている夫の姿を見たことのない女房は、自分がどれほど辛抱強い男と結婚したか気がつかない」
これはむしろ、男性が気がつかなければいけない言葉ですね。
つまり、結婚生活で辛抱ができないと思った時は釣り糸を垂らしている時間のことを思い浮かべよ、と。
…意外とこれ、名言に入れてもいいですね。