マルティン・ルターの名言を捩って、よく色紙に書いていたのが日本の大作家、開高健氏です。
「明日、世界が滅びようとも、今日、君は林檎の木を植える」
かなりの枚数が出回っており、また開高健氏は部類の酒好きだったので時折、明日と今日が入れ替わっていたり、君が私やあなたに変わっていたり、といろいろなタイプになっていますが、基本的には上記のような名言になっています。
開高健氏は作家になる以前、サントリーのコピーライターとして活躍していたこともあって、氏の書いた文章はそれこそ名言の宝庫になっています。
漂えど沈まず。
悠々として急げ。
教えるものは教えられるのが教育の理想である(教育改革国民会議の座長に就任した江崎玲於奈氏にぜひ聞かせたい言葉ですね)。
右の目は熱く、左の目は冷たく、心には氷の炎を持て。
自然を温存するためには人間は謙虚にならなければならない(「地球にやさしく」なんて頓珍漢なキャッチコピーを書いた人にぜひ聞かせたい言葉です)。
長編小説は数えるほどしかありませんが、短篇集やエッセイは山のように出版されています。
大人の言葉使いを学びたい人は一読をオススメします。