マハトマ・ガンジー、マザー・テレサの2人はともに宗教家でもありました。
宗教家続きでもう1人、ご紹介。
ドイツの神学者、マルティン・ルターの名言です。
「明日、世界が滅びようとも私はリンゴの木を植え続ける」
この言葉は今、していることが無駄になるかもしれないけれど、それでも今日できることをしよう、という意味に取れます。
ただ、マルティン・ルターがこう言ったのは自分自身を鼓舞するためで、自分が啓示を受けた教えに対して迫害を続けるカトリック教会の体制を暗喩している言葉という解釈が成り立ちます。
たとえ、明日、自分が滅びようともリンゴ(キリスト教でリンゴは禁断の実。自ら受けた啓示で宗教改革を行うというタブーを侵すというダブルミーニングが含まれています)の木、つまり自分の持つ宗教観を教え続ける、という決意ですね。
ルターの教えはやがてカトリック教会と対抗するプロテスタント(抗議者)と呼ばれるようになり、今日につながっています。
また自ら結婚し、プロテスタント教会における教職者、牧師は結婚してもよいという前歴を作ったことでも知られています。
この辺り、いかにも宗教改革者に相応しく、ルターはこんな言葉も残しています。
「恋なき人生は死するに等しい」