1929年から1947年までカルカッタの聖マリア学院で地理を教えていた修道女テレサはある日、汽車に乗っていた最中、「全てを捨て、もっとも貧しい人の間で働くように」という啓示を受けます。
修道女テレサは修道院を離れて活動を行う許可を求めましたが、バチカンは彼女に対して慎重でなかなか許可を与えませんでした。
それでも修道女テレサは自分の信じた道を歩もうと決意、けっして諦めずにいたところ、1948年に特別許可が降ります。
修道女テレサは質素なサリーをまとってカルカッタのスラム街に入っていきます。
やがて彼女の活動を支援するために聖マリア学院時代の教え子たちがボランティアとして集まり始めました。
マザー・テレサの誕生です。
その後のマザー・テレサの活動はよく知られるところで、何より有名なのはノーベル平和賞受賞式に臨んだマザー・テレサの態度。
カルカッタのスラム街に入った時と同じように質素なサリーと革製のサンダルで出席、賞金192,000ドルは全てカルカッタの貧民のための資金とし、晩餐会も拒否して、その費用を貧しい人のために寄付することを懇願します。
受賞後のインタビューで「世界平和のために私たちはどんなことをしたらいいのですか?」と尋ねられたところ、
「家に帰って家族を愛してあげてください」
と答えました。
心が洗われるような名言です。