言葉の力を手紙にこめて

本をあまり読まなくなって若者の活字離れが進んでいる、と言われています。

確かに本を読む人は少なくなっています。

印刷された文字を読む機会は減っているかもしれません。

しかし、言葉に触れる機会が減っているわけではありません。

メールを頻繁にやり取りしているからです。

長いものから短いものまで、多い人だと1日に100通を超えるメールのやりとりをします。

それだけの言葉や文章を書いて、読んでいるのです。

もしかすると、昔よりも言葉に触れている時間は長いかもしれません。

昔で言えば、手紙を毎日やりとりしているようなものです。

ただ、手紙とメールが同じかというと、そうではありません。

手紙とメールでの同じ一言、同じ言葉。

比べてみると、メールの言葉の方が軽く感じられませんか?

携帯電話やパソコンの中の言葉だからというのもあるかもしれませんし、メールだと手紙よりもあまり推敲を行わないからかもしれません。

仕事でも私生活でも、最近ではメールで要件を済ます人が多くいます。

それで済むことならいいのですが、大事なことを伝える際は、他の手段を用いましょう。

どうしても言葉が軽くなってしまい、伝えたいことも重要に思えなくなるからです。

手紙の方がいいかもしれません。

一言一言綴った手紙は、メールよりも気持ちが伝わりやすいからです。

自ら書いた文字ならば、それだけ言葉の力も発揮されます。

大事な要件はメールよりも手紙で伝えましょう。

その方が言葉が相手に響くはずです。

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