映画を観ずして、映画の名セリフのエッセンスを人生に活かそう、などと虫のいい話は通用しません。
名セリフを実感できるのは、その映画を観てから。
それが名セリフを活用する掟です。
どれほど世間の評判が高い映画であっても、自分で観てつまらない、と思ったら、そこに名セリフがどれほど散りばめられていようと心には届きません。
しかし、単館ロードショウでわずかしか客がいない映画でも、自分の欠けていた、あるいはボロボロになっていたピースの欠片のような映画に出会った時は、すべての場面が貴方に取って名セリフとなるはずです。
名セリフを見つける正しい映画の探し方、それは直感で観ることです。
予告編や紹介文だけで、意外と直感は働くものです。
もちろん、時には大ハズレする時もありますが、それはそれで直感のための投資と気楽に考えましょう。
やがて、映画に対する直感はハズレを繰り返すことによって磨かれるはずです。
その時、貴方に取って、生涯、心の奥底に鎮座する映画が見つかるでしょう。
まずは映画館に出かけてください。
暗くなった館内、光るスクリーン。
それらと対峙することが、自分だけの名セリフを探す第一歩です。
…あ、必ずスマートフォンや携帯電話は電源を切っておくことを忘れないようにしてくださいね。