エンターテイメント性の高いアメリカ映画はなかなか名作として認められることはありませんが、それでも名セリフはずいぶんと残してくれました。
それらの名セリフ、日本語訳にするのが難しく日本語ではしっくりこない部分も多くあります。
そんな名セリフを紹介しましょう。
最初は第40代アメリカ合衆国大統領に就任したロナルド・レーガンまでスピーチに使用した、「ダーティ・ハリー・4」からの、お馴染みのセリフです。
「Go, ahead. Make my day.」
主人公ハリー・キャラハンが通っているコーヒーショップに入った強盗が、ウェイトレスを人質に取った時、対峙しているハリーが言うのですが、これを字幕版の翻訳で見ると「撃て。望むところだ」となり、吹き替えでは「さあ、撃たせてくれぇ」となります。
ちょっと、ピンときませんよね。
ちなみにMake my day.は「今日は最高!」とか「最高の1日」といった使い方をするそうです。
つまり「撃てよ。その代わり俺はこいつをぶっ放す。最高の気分にさせてくれよ」
みたいな長い意味が込められているわけですね。
そのニュアンスから今では「さあやれよ。ただしそっちに勝ち目はないぞ」的なスラングとして使われるようになりました。
したがって、そんなシチュエーション(いや、強盗にマグナムを突きつけるのではなく、友人同士などで遊んでいる場合とか、ですね)でこの言葉を使う時は、翻訳ではなく英語で言った方が、相手もきっと、ビビるに違いありません。