1942年に公開された名作「カサブランカ」は名セリフの宝庫、ということでかなり引っ張っていますが、とりあえず、この項で最後にしましょう。
アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が選ぶ名セリフ・ベスト100には入っていませんが、こんなセリフもあります。
シチュエーションはモテるリックに迫ってくる女性との会話。
「昨夜はどこにいたの?」「そんな昔のことは覚えていないね」
「今夜、会ってくれる?」「そんな先のことはわからない」
こんなセリフ、男だったら一度は言ってみたいものですね。
もちろん、相手はそれなりの美人であることが条件ですけれど。
ちなみに「カサブランカ」はその後の映画界にも大きな影響を与えており、リスペクトした作品やリメイク版が作られています。
日本でリメイクされたのが、1967年公開の「夜霧よ今夜も有難う」ですね。
リックを石原裕次郎、イルザを浅岡ルリ子が演じ、以下の名セリフも残しました。
「俺はもう、美しい唇から出る言葉も真珠のような涙も信じないようにしてきた」
こんな気障なセリフ、当時の石原裕次郎以外に言える人はいませんし、今でも言える俳優さん、見当たりませんね。
それにしても舞台となった当時の横浜、確かにカサブランカに匹敵するほど異国情緒、溢れています。
今の横浜には、その面影すら見当たりませんが。