『ドラえもん』名言集、続けましょう。
前項ではドラえもんの暴言とも思える叱咤を取り上げました。
確かに叱咤は時として発奮材料となることは間違いありませんが、それは叱咤が意図的なものである場合が多く、ドラえもんのように本音で暴言を吐かれると普通、凹むものですが、そうならないのが、のび太のいいところ。
では、のび太がそれだけいい加減な少年だったか、それを表す迷言です。
「パンを食べる」
これはママがのび太に食べ物の大切さを教えようとした時の言葉。
お前はマリー・アントワネットかい!とツッコミが入ってハリセンが飛ぶような傲慢さがあります。
のび太、あらゆることに不器用な上、学業もけっして良くないのに怠慢にかける情熱は人一倍あります。
「ねえねえ、道具にたよらずにすむ道具はない?」とか「勉強して発明するんだ。勉強しなくても頭のよくなる機械を!」など、
完全に二律背反していますね。
でも、この二律背反の考え方をそのまま大人まで持ち込み、結局、それを究極まで高めることによって『ドラえもん』のパラドックスを完結させてしまうのですから、のび太、やはり大物です。
え?…意味が分からないって?
そう思った人はぜひ『ドラえもん』の(非認定:キーワードはドラえもんの開発者はのび太説)最終回を見てくださいね。
なかなか感動的な結末ですから。