日本初のアニメとなった『鉄腕アトム』の寓話がすでに現実となりつつある、今の世界の話の続き。
A.I.をあんまり人間に近づける、って発想にもなんか、問題ありそうです。
A.I.が上手く活用されると確かに人間社会、今以上に便利になることは間違いないのですが。
しかし、人間の脳と行動が解明されていないのに人間の発想と同じ能力を持たせるのって、原子力発電で生まれる使用済み燃料の高レベル放射性廃棄物の処理の仕方を知らず、とりあえずコンクリートで固めて地中に埋めちゃうのと同じようなレベルを感じさせます。
とりあえず、って何かをやって、大きな失敗につながったこと、誰でもあるでしょ?
いやいや、ロボットにはアイザック・アシモフが唱えたロボット三原則があるでしょ?という声が聞こえてきそうですね。
三原則の第一条「ロボットは人間に危害を加えてはならない。またその危険を看過することによって人間に危害を及ぼしてはならない」ってやつですね。
『鉄腕アトム』でも、この三原則が随所に登場してアトムとか他のロボットがジレンマに陥ったりしています。
でも、この三原則の第一条って、とっくにロボットの世界では失効破綻しているのです。
なんだか日本の憲法みたいですけれど。