「戦わずして勝ちを得るのは良将の成すところである」
豊臣秀吉は戦場においてスピード感のある戦い方ができると同時に、兵を使わず金を使ってじっくりと相手を落とす戦術にも長けていました。
たとえば明智光秀が織田信長急襲した時に遠征していた備中高松城の戦い。
高松城は周囲が湿地帯という条件の珍しい城のため、騎馬や歩兵が攻めづらいという利点を持っていました。
そこで秀吉、近くの足立川に堤防を作って流れを堰き止め、氾濫させて高松城周囲を水浸しにするという突拍子もない作戦に出ます。
地元農民や兵にたっぷり金銭を与えたことで作業は捗り、工事はわずか12日間で終了、さらに雨が降り続いて増水した200ヘクタールもの川の水が一気に高松城を襲い、孤立化させます。
本来ならここからが秀吉の真骨頂なのですが、この時ばかりは信長討ち死にの報せを聞いていただけに徹底的な追い込みを行わず、城主の毛利輝元と早々に和睦を結び、京都へ引き返したわけですね。
ちなみにこの水攻め、一説にはNHK大河ドラマの主人公にもなった軍師である黒田官兵衛の策とも言われています。
まさに空前絶後の奇策であり、味方兵士の損傷を最小限に抑えた戦術といえるでしょう。
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