「是非に及ばず」
織田信長の最後の名言ですね。
京都の本能寺に宿泊していた織田信長、深夜の騒乱に気づいて小姓の森蘭丸に「これは謀反か?如何なる者の企てぞ?」と尋ねたところ、状況を把握した蘭丸が「明智が者と見え申候」と報告、それを受けて発した言葉です。
この言葉、「しかたがない」と捉えられがちで、確かにそういった意味も含まれているので間違いではありませんが、急襲を受けた信長の状況を考えると「しかたがない」という諦観はあまり相応しくありません。
相手に強く要望する時、「ぜひ」が使われます。
「ぜひお越しください」とか「ぜひお願いします」などのように。
「ぜ」は是で正しいこと、「ひ」は非で正しくないこと、つまり是非になると事情が良くても悪くても、という意味になります。
ここで信長の名言に戻ると、「~に及ばず」が使われています。
これは「~をする必要がない」という意味ですから、良し悪しを問う必要がない、それよりも当面の状況を打破せよ、という意図まで含まれているわけです。
明智光秀は信長配下でも『能力は並の上だが忠実な者』であるが故、謀反を企てる以上は徹底して行うはずだから「ごちゃごちゃ(善悪)言う前に行動を起こせ!」的な発言だったのでしょう。
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