「いつの時代も変わり者が世の中を変える 異端者を受け入れる器量が武将には必要である」
織田信長が幼少期、「尾張の大うつけ者」と呼ばれていた話は有名ですが、大うつけ者としての行動は父・信秀と緊張関係にあった織田家の主筋「織田大和守家(後に信長暗殺を謀る信友が当主ですね)」が支配する清州城下にわずかの人数で火を放ったり、湯帷子(ゆかたびら・当時の蒸し風呂に入る時に着る入浴着)を普段から着て髷を茶筌(ちゃせん)のように結ったり、あるいは父・信秀の葬儀にも普段着で表れて線香を位牌に投げつけた、程度のことです。
一応、織田家長男なんだから程度ってことはないのですけれど。
ともかく、変わり者であったことは確かですが、虚け者とは信長本人も思っていなかったでしょう。
信長の異端ぶりを最初に見抜いたのが美濃国の戦国大名、斎藤道三。
政略結婚として濃姫との婚約が交わされると信長は道三と会見、その時、信長は「であるか」しか言わなかったと伝えられており、道三は「我が子たちは信長の門前に馬をつなぐことになるだろう」、つまり斎藤家は信長の家臣になるだろうと高く評価しました。
実力もないのに虚け者の真似をすれば本当のバカになりますが、時にバカがつくほどの異端者は思わぬ才覚を発揮するものです。
組織であれば、その異端が持つ才覚を見抜くのも上司としての実力のひとつでしょう。
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