民衆掌握までの23分間!大人が読む寓話の教訓

「The Children’s Story」、今回が最後です。

新しい指導者から貰ったお菓子、それは生徒に取ってとろけるような甘さでした。

美しい女教師の説得ある言葉に反抗的だったジョニー君も素直になり始めています。

ジョニー君の隣にいたマーチン君が話しかけます。

「なあ、今度の先生、きれいだし優しいし、前の先生よりいいじゃん」

「うん、なんだか僕、お父さんの言うことが間違っていて先生の言っていることが正しい気がしてきたよ」

口の回りにお菓子をつけながら内緒話をするジョニー君を見て、女教師、そっと微笑みながら教室の時計を見ると、9時23分。

そこで、このドラマは終わります。

ジェームズ・クラベルが書いたこの短編小説は、最後の部分から「23分間の奇跡」というタイトルに翻訳されました。

翻訳者は東京都知事を歴任したこともある青島幸男氏です。

またモービルショーケースの放映では美しい女教師役にクラベルの本当の娘でもあるミカエラ・ロスが演じていました。

現在、このショートムービーはYouTubeで見ることができます。

子供が使う簡単な英語なので内容は誰でも分かるでしょう。

途中、新しい指導者へ祈りを捧げるために、椅子から下りて床にひざまずいて祈りを捧げるシーンは北朝鮮を彷彿とさせ、ゾッとしますが、またゾッとする感覚も本当は教育や情報によって洗脳されているのではないか、と考えると、そっちの方がよっぽどゾッとしますね。

どっちが正しいのか、まったく分からなくなってきます。

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