感謝と喜びを、人為的に自分の感情の中に生み出そうとする人間には、成功を得る資格がある。なぜなら、感謝と喜びの感情は、成功を得た時の感情と同類の中にあるものだからである。すなわち、それは「陽の類」の中にあるものだ。
これに反して、陰の類の中にありながら、知恵と力のみに頼り、他人を圧迫しながら得た成功者は、いずれは他人の裏切り、災害、病気などによるシッペ返しを喰うものである。なぜなら、裏切りも、災害も、病気もすべて、陰の類の中にあるものだからだ。願望は「顔」であり、成功は「果」である。そして「因果は同類による」これが、仏教に説かれた「因果律」なのである。