アイデアが成長してきたら、次にそれを実現化するための計画がねられなければならない。この計画はなかなかうまく行かないかも知れないし、またそれを実行に移しても、いろいろな障害が生ずるかも知れない。そしてそれは当然なのである。
なにしろ、アイデアとは、それが良きアイデアであればあるだけ、この世のことに対しては未経験で、つまり世間知らずなのだから、何かとうまく行かないのは当り前なのだ。しかし、ここで挫折してしまっては、やはり成功者への道を自ら閉ざしたことになってしまう。
がっかりした時、そんな自分の気分を引きたててくれるものは、燃えるような欲望の火である。未来の願いについて思いをこらし、それへの達成を夢見るのだ。
計画をねり直し、軌道修正を常に計りながら、挑戦を飽くことなくくり返すのである。そして、その明確な計画を、一つ一つ片づけて行くのである。計画はその時点で、あまり大きな努力や犠牲を必要とするものであってはならない。
ほんの少々もう一歩気張って踏み出せば何とか自分にも出来る範囲のものが良い。そして一つを越えられたら、もう少々きつい計画を立て、それを越えてというように、段階的な計画を、まずあらかじめ作成してみるのも良い。
いずれにせよ、計画書の作成は必要である。それはアイデアをメモする習慣と同様に、紙の上に記してみるという行動は、イメージを明確化するためには是非とも必要なことなのだ。