スペインで盛り上がるのが「ロテリア・デ・ナビダ」と呼ばれるクリスマス宝くじ。
この宝くじ、販売方法がちょっと複雑なのでカンタンに説明すると、販売するデシモとネーミングされたくじは同じ番号が複数あるので当せん者が複数出ることです。
くじの番号は任意で購入できるため、会社の同僚や友人同士で同じ番号を購入すれば、仲間全員が当せんとなるので共有意識が湧いて盛り上がるわけですね。
このロテリア・デ・ナビダ、1等のエル・ゴルド(黄金郷という意味)は4百万ユーロなので、日本円に換算すると約5億2800万円と日本の年末ジャンボよりも安い賞金額ですが、みんなで盛り上がるという点が特徴です。
ロテリア・デ・ナビダの抽せんはTV中継されるのですが、番号と賞金のコマを読み上げるのがマドリードのコレヒオ・サン・イルデフォンソという学校の生徒。
独特の節回しで読み上げ、これが延々と3時間30分続くので、その間中は仲間がいつ、自分たちの番号と賞金が読み上げられるのかとTVを見ながら心待ちにするわけです。
みんなで集まってハモン・セラーノやムール貝の蒸し焼きをつまみつつ、ワインを飲んで宝くじの当たりをドキドキしながら待つなんて、いかにも楽しそうですね。