中高年の人たちにとって、宝くじといえば第一勧業銀行の販売といった認識が強いはず。
2000年から富士銀行と日本興業銀行、第一勧業銀行の3行が株式会社みずほホールディングスを設立したことから2002年にはみずほ銀行になったため、現在、宝くじのほとんどの商品をみずほ銀行が販売しています。
これだけの宝くじを一手に販売しているのだから、さぞ儲かっているだろう、と考えるのは早計。
宝くじは公共事業や自然災害支援を目的に販売されるのであり、ひとつの銀行を儲けさせるために販売しているわけではありません。
もし、みずほ銀行だけが利益を独り占めにできるのであれば、当然、他の銀行や民間企業だって参入するはずですね。
宝くじの販売元はあくまで国や地方自治体、政令20都市であり、みずほ銀行は業務委託で販売代行をしているだけなのです。
みずほ銀行が業務委託で得られる手数料はおよそ7%。
平成28年度の宝くじ総売り上げは約8452億円、これを8500億円とした時の7%は595億円。
これを多いと見るか少ないと思うか個人の見解が分かれるところですが、業務委託の内容は多岐に渡っており、売りさばきや当せん金の支払い、当せんや抽せんの発表といった消費者相手と売りさばき状況の報告や収益金の納付など販売元相手の両方を業務としなければなりません。
みずほ銀行の独占業務となっていても他の銀行が文句を言わないのは旨味がそれほどない業務だからですね。