なんにしても、現代に生きる私たちは、生まれた時から(いや、もしかしたら母親の体内にいるときから)薬漬けになっているともいえるのです。
それが若い人たちの抵抗力(免疫力)の欠如や増え続けるアトピーの原因にもなっていることが指摘されています。
しかし、それを闇雲に「文明の弊害だ」と批判するだけでは芸がありません。
そのこと自体の意味を考え、敢えて肯定的にとらえてみると、何が見えてくるのでしょうか?
人類は哺乳類の一員であり、その意味では一つの動物であるけれども、自分で自分の末路を決められる、すなわち自由意志を持ったときからは、少なくとも〔環境に縛られた他の動物〕とは明らかに違うのです。
つまり、人類はその智恵により、自らの環境を変えていくことを選んだわけです。
そのときから、すでに環境による自然の進化という道が人類からは失われていたのです。
そのかわりに人類は自らの進化を自らで切り開かなければならない存在になったのです。
すると、人類が技術文明を発達させ、電磁波社会を生み出したことも人類の進化につながる必然的過程と見ることもできるのではないかということなのです。
つまり、過渡期には混乱は付きものですが、この文明の落ち着く頃に、この文明社会に適応した新人類も新たに出現する可能性です。
自然の環境に打ち勝った人類は、完全に文明力によってあらゆる環境を制御することになります。
女性の月経周期も月による支配から完全に自由になります。
月経周期も人によって開きがあるのが当たり前になります。
一ヵ月に一回来るのが正常というわけではなくなります。そのうちには、文明力によって排卵のタイミングまでもが人工的に制御されるようになるかもしれません。
それは人類が自らつくった文明に適応した姿の象徴でもあるのです。