以上のことから、ただ単に自然の規則正しい生活をしようとしても、問題はそう簡単には済まないのです。
とくに、松果体は光と電磁波には敏感に反応する器官なのです。
しかも内分泌の最高の座を占める器官なのです。
その松果体が(人間が起きていても寝ていても)四六時中、照明や電磁波にさらされていたのでは、その機能に障害が起きるのも不思議ではありません。
つまり、生体のリズムを司る器官である松果体を狂わせる要因が、現代文明には不可欠な電磁波だったのです。
そのことが、特に女性の体にも変化をもたらしているのではないかと思うしだいです。
内分泌リズムによる感情の起伏や月経周期による生理面での変化は、女性に見られる特有のリズムでした。
ところが、それさえも最近では変化しているようなのです。
生理(月経)の周期はバラバラで、月経困難症や無月経の人が多いのが文明社会の特徴といったところでしょうか。
たしかに現代女性の月経周期は、文明生活を享受するようになる前の女性のものと比べると、それほど規則的ではないでしょう。
さらには、私たちの生体リズムが乱されている原因においては、もっと根源的な(出生時に係わった)ある出来事にも関係しているのではないかと考えています。
それは、産院において分娩のタイミングを医者の都合によって人為的に変更させられることです。
多くの産婦人科医は、産院の診療時間内に出産をさせています。
すなわち休みの日にぶつかる出産予定日は極力、薬などを使って意図的に都合の良い日に変えているのではないかということです。
だから、大方の妊婦は薬やホルモン剤などにより、出産日の調節を受けている可能性があるのです。
こうして薬などによって人為的に行われた出生は、本来の出生時間とは異なるものです。
しかし、もっと大きな見地から見るならば、そうした人為的な処置による出生時間もまた、運命的なものだったのかもしれませんが・・。