知人の中国人女性にも以前、ケサランパサランという言葉の響きについて、「この言葉って、母国語で何か意味がありそうですか?」と聞いてみたことがある。
すると、ちょっと考えたあと、「ゲイ、シャー、ラング、パー、シャー、ラング」(gei sha lang pa sha lang)という音であれば、その意味は「狼を殺させる、狼を殺すのがこわい」とかなんとか言っていた。なるほど。しかし、これはちょっと無理がありそう。
一方、スペイン語には、そのものズバリ!「クェ・セラン・パサラン」(Que Seran Pasaran)と発音でき、それでいてちゃんと意味の通った言葉があるという。で、その意味はというと、「それは何になるのか」、あるいは「一体これから何が起こるのだろう?」というものらしい。これこそ、まさに巷にいわれる「ケサランパサラン」の音と意味の両方を的確に表しているではないか。
「ケサラセラ」という歌で有名な、「ケ・サラ・セラ」という言葉も、「なるようになる」(どうにでもなれ)という意味を含んでいるように、やはりケサランの言葉のルーツとして一考の価値があるだろう。
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