さて、今までに出された答え、すなわち「ある化粧品のメーカー名」「オシロイを喰うもの」「分裂したり成長して大きくなるもの」「毛玉」、そして「スナックなどの名前」・・・
これら、すべてが繋がるわけではないが、それでも、すべての答えは正解であるとも言えよう。「ケサランパサラン」は今では、化粧品会社やスナックなどの名前にも使われているが、それらの名称はみな、あるモノに因んで付けられているのだ。
そう、そもそも、その名前の持ち主は、正体不明の毛玉生物とされるもの。先に挙げた質問の答えの中にも「毛玉」というのがあったが、まさにそれがケサランパサランの外観なのである。
もう少し具体的にいうと、「桐の箱の中に入れておいて、オシロイを振り掛けておくと、その数年後には数が増えたり、あるいは大きくなったりするという、摩訶不思議な毛玉」のことであり、同時に「その持ち主には幸運が与えられると信じられてきた、開運をもたらす毛玉」なのである。
「桐の箱の中に入れておいて、オシロイを振り掛けておくと、その数が増えたり、大きくなったりするモノって、なぁーんだ?」というような、まるでナゾナゾにも出てきそうな、このケサランパサランの不思議な生態については、まだ何もわかっていないのが現状だ。
というより、それ以前にこのケサランパサランというものが「生物であるのか、ないのか」といった、そんな基本的なことさえ、まだ完全には解明されていないのである。だから「さっぱりわからん」ということなのだ。
そう、この「サッパリ・ワカラン」という言葉こそ、まさに「ケサランパサラン」の言葉の由来ではないかとする説まであるのだ。