前回、予知夢のメカニズムについても考えてきた。
それは未来からの、いわば自己通信の可能性もあると述べた。今回もそれについて述べてみよう。
未来の自分自身からの感情や思考が、ちょうどラジオの電波のような感じで、現在の(寝ているときの)自分の「脳」というアンテナにキャッチされるという考えだ。
つまり予知夢で見る夢の内容は、実際に未来でその出来事を体験している自分自身の感情や感覚が、過去へと飛び火したものであるということだ。
感情や感覚も波、そして思考も電波のような波と考えると、そうした感情波、思考波は常に空間を伝播していることになる。
それがラジオやテレビの中の共振回路と同じように、同じ自分自身と共振したことで、未来の自分の感情や感覚と共鳴できる、というわけだ。
ラジオなどの電波は空間のみを飛び交うが、もしも思考波が量子のようなものだとすると、それは単に空間にとどまらず、時空を越えて伝わることも考えられよう。
過去から未来へという時間の移動があっても、同一人物であることには変わらない。
要するに同一人物は同一周波数ともいえるので、これが未来から過去へと同調することも考えられるのだ。
予知夢とは、夢を利用した一種の「時空投射」とも言えるのかもしれない。