日本でもお馴染みのブタ型貯金箱。
ところで、なぜブタ型であるか知っていますか?
この起源、じつはヨーロッパにあります。
起源のひとつは18世紀のイギリスで、陶芸職人のところへ依頼に来た客がpygg(ピッグ:陶器)で貯金箱を作ってくれ、といったところ、陶芸職人はPig(ピッグ:ブタ)と勘違いしてしまい、そのまま製造したところ、そのブタの貯金箱が可愛かったのでそのまま使ったのが広まった、という説。
これに似た話では余ったコインを赤い陶器(pygg)の壷に入れ、これをピギー銀行(pyggy bank)と呼んでいましたが、ピギーがブタを連想させることからブタの貯金箱ができたという説。
またドイツやスイスではブタは食材として余すところがないため、有用性のシンボルであること、さらに胴体が樽のように太っていることからコインがたくさん入り、貯金箱に向いていたから、という説もあります。
とくにドイツでは幸運のブタと称する貯金箱があり、天使の羽根、四つ葉のクローバーを抱えていることが特徴で、思わずコインを入れたくなる愛らしい表情をしており、実写的なぬいぐるみがお得意のドイツとは思えない開運グッズとなっています。
ブタは1度のお産で10匹前後の赤ちゃんを生むという多産も、貯金箱のお金を増やすという意味で適しているのでしょう。