開運印鑑の書体は印相体と呼ばれ、印章は吉相印と称しています。
この印相体の特徴は篆書体が元になっていますが、前述したように丸い枠に接点を持つ書体で、開運印鑑を作る業者いわく枠の外に広がる書体だとか。
したがって丸枠の外周にある8つの分館、家族だとか名声だとか社交だとか(これも開運印鑑業者によって若干、違いが出てきます)、そういった方向に広がりを見せる、という運気を得られるといいます。
開運印鑑もここで留めておけば良かったのですが、長年、印鑑に使われていた伝統の書体である篆書体を、丸い枠に収めた文字は四方に伸びがなく行き止まり感が強い、運気に勢いがない、と決めつけるのですから、それまで篆書体の伝統を守ってきた印鑑業者が怒るのも無理はありません。
また印鑑の材質は九星気学を元に依頼者の誕生年月日から選ぶのですが、その根拠を説明しているところはなく(印相学でそう決まっているから、と言われれば反論の余地がありませんね)、さらに同じ開運印鑑業者で印相学を取り入れているにも関わらず、九星気学で材質を選ぶのは間違い、と堂々、告知している業者もいます。
つまり開運印鑑業者間でも統一性がないばかりか、他を蹴落とすような争いが見られるわけですね。
開運印鑑の迷宮、ここで終わりではありません。