スパイラルで登場するニューエイジ思想

ヒッピー文化は80年代の保守的世相に入ると急激に消滅しますが、その残り火は90年代末期にスパイラル現象として新しい形に生まれ変わり、登場します。

いわゆるニューエイジですね。

世紀末思想、とでもいいましょうか。

こちらはまだ新しく記憶に残っている人も多いことでしょう、1999年に人類滅亡を唱えたノストラダムスの予言ですね。

もっともノストラダムスの背景にはキリスト教における千年戦争、つまり神と悪魔の戦いは千年続き、最後に神が勝利して新しい世界がやってくるといったニューエイジ思想が入っているのですが、キリスト教と縁の浅い日本では世紀末思想だけが蔓延しました。

このニューエイジ思想、ヒッピー文化よりもさらに精神世界への傾倒が強く、また論理性も高く見られがちなことから広く静かに浸透しました。

社会的な論理行動よりも自己の直感的理解を優先する、個人の内在する力を信じて可能性を強調するポジティブシンキング、五感や身体など自己の主体的体験の重視などがニューエイジ思想の特徴となりますが、とくにニューエイジという言葉を使わなくても、現在に引き継がれていることはよくお分かりのことでしょう。

もちろん、パワーストーンもこのニューエイジ思想の一貫に含まれている現象です。

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