戦争は国家存亡、民族存亡をかけた武力解決です。
第二次世界大戦下の日本を見れば分かるように、国民一致団結の元、滅私奉公して危機を乗り切ろう、的な国民誘導はどの国でも行われて当たり前のことでした。
もちろん、ベトナム戦争も当初はアメリカにその空気が漂っていました。
共産圏に乗っ取られるベトナムを救うためにアメリカは正義を持って立ち上がった、というアメリカお得意の、世界の警察的発想です。
世界各国のジャーナリストを歓迎、ベトナムにおけるアメリカの活動をつぶさに世界へ発信することでアメリカの建前を守ろうとしました。
しかし、現場ではまったく違う現実がありました。
戦争の悲劇しかありませんでした。
兵士たちは同行するジャーナリストを手厚く保護します。
その理由は「ここで何が起きているのか正しく報道して欲しい」という願いがあったからです。
世界中のジャーナリストはベトナム戦争で何が起きているのか、それを写真と文章で世界中に報道しました。
そのなかには日本人の故・開高健氏や故・沢田教一氏なども含まれています。
おそらく歴史上、もっとも報道統制が行われなかった戦争がベトナム戦争でした。
この現実が、ヒッピー文化を増長させます。
次にちゃんと石の話、しますからね。