1960年代、世界中は好景気に湧き。裕福な生活は物欲に目を向けました。
日本でも高度成長時代が訪れ、第二次大戦の傷跡も薄れ始めた頃、その象徴として1964年、日本で初めて東京オリンピックが開催されています。
その一方、アメリカでは1960年代後半よりベトナム戦争が泥沼化、アメリカ国内で反戦ムードが高まるなか、物欲よりもスピリチュアルなことに目を向け、自然と愛と平和と自由を愛するヒッピー文化が生まれました。
もちろん、このムーブメントは日本にも飛び火しています。
自然回避のファンションスタイルはなぜか裾が幅広のベルボトムにワケの分からないメッセージが刻まれたTシャツが好まれ、髪は男も女も長く伸ばし、フォークギターを片手に愛だの人生だの、貧乏でもいいから手をつないで生きていこう、僕の髪が肩まで伸びたら結婚しよう、なんて歌っていたのです。
現在の50代後半、60代前半のお父さんやお母さんは、すべてこの洗礼を受けていたと言っても過言ではありません。
また同時に、これらの世代はその後に訪れるバブル景気の時代も経験し、ベルボトムのジーンズはアルマーニのスーツに変わり、肩にかけていた麻のズタ袋はヴィトンのバッグに変わっています。
この世代、まったく一貫性がありませんね。
40過ぎた大人の言うことは信じるな、というロックスターの言葉がありますが、まさにこの世代の大人の言うことは当てになりません。
この世代の話ではなく、石の話、でしたね。
ちなみにこのコラムを書いている筆者も上記の世代なので、あまり信用しない方がいいかもしれません。