脳は新しいことに対して意欲的です。
新しい事柄の情報に対する神経経路は脳に存在していないので、新しい情報が入ってくると神経経路を急いで作成し、情報を蓄積しなければなりません。
したがって新しいことに積極的であるだけでも脳のトレーニングになるのです。
たとえば海外旅行。
それまで映像や画像でしか見たことのなかった光景でも、実際に目の前で見れば映像や画像とは違った光が当たって色調が異なり、画像や映像からは感じられなかった奥行き、立体感、空気の違いが感じられ、画像や映像で作られた神経系統が活発化して新たな情報が蓄積されます。
「やっぱり本物は見ると違うわねえ」なんて一言が生まれる瞬間ですね。
海外に行けば電車のキップの買い方から乗車の仕方まで異なり、食事のマナーも大きく変わります。
これらを覚えようとすることも手続き記憶の更新となります。
もちろん国内旅行でも構いませんし、極端な話、通勤する毎朝の道のりを変えるだけでも脳は神経経路を活発化させます。
実際、通勤の道のりを変えると毎朝の景色が新鮮に見えるはず。
他の家の花壇を見たり、季節に咲く木々を眺めているだけでも気分が変わり、一日の仕事にもやる気が出るでしょう。
つねに新しいことに対して好奇心を持つだけで、脳トレになるのです。