音楽の話が出たので、最近はすっかりと影を潜めてしまったレコードとCDの違いについて説明しましょう。
音楽の記録方式はすっかりCDに変わってしまいましたが、最近、レコードの良さが見直され、一部ではマニアが増えています。
カメラのフィルムが一時期、デジタルに駆逐されて姿を消したけれど、復活してきたことに似ていますね。
レコードとCDの最大の違いは記録されている周波数で、CDは人間が聞こえる限度範囲の22,000Hzまで、レコードはスタジオやライブの音源をそのまま記録しているので記録状態にもよりますが、最高40,000Hzまで記録されていることがあります。
音を記録する技術、録音に関してはデジタルになってから飛躍的に伸びたのでどちらがいい、とは一概に言えませんが、レコードに記録されている人間の耳に聞こえない領域の音は自然界に存在する音で、それが無意識のうちに脳のプリミティブな部分へ刺激を与えている、といわれています。
ただし、レコードの音源を忠実に再現しようとなるとレコードプレーヤーにカートリッジ、針、さらに高性能アンプに重いスピーカー、突き詰めれば大音響で聞ける部屋まで必要になり、趣味とするには相当の覚悟が要ります。
オーディオマニアの究極のスタイルですね。
とりあえず大型家電販売店に行って、レコードの視聴から始めてみてはいかがでしょうか?