最後の感情は脳トレの場合、情緒と捉えた方がいいでしょう。
というのも感情によって起こる身体的な変化は解明されていますが、なぜ感情が起きるのかというところまで現在の脳科学では解明されていないからです。
感情は言葉を必要としないコミュニケーション手段で、世界中で六情(喜怒哀楽愛蔵)がほぼ共通の認識となっています。
簡単に言うと、怒った時も恋した時も同じように心臓の動悸が早まり、血圧が上がって目は充血、筋肉は緊張し、脳内からはドーパミンが分泌されます。
また、あまりに哀しい、悲しい時は身体に怪我をした時の痛みを和らげるための神経伝達物質、エンドルフィンが分泌されて精神的な痛みを和らげようとします。
つまり脳は感情の分類を生命維持に直結させて命令を出しているとも言えますね。
ただし生命維持に関わらない場合でも感情を行動の原動力とした時は社会的生命や家庭崩壊に関わる場合は多々、あります。
感情をコントロールできる脳からの指令があるとしたら、それは意味記憶、エピソード記憶の蓄積とアウトプットになります。
怒って喧嘩をすれば相手を傷つけて社会的な刑罰を受ける、あるいは信頼をなくす、逆に自分が傷つくと生命に関わることもあるし、怪我で済んでも病院に通わなければならない、という事象に対する記憶が感情(とくに怒り)と同時に神経経路に結合できるようになれば、感情のコントロールも少しは可能になるのではないでしょうか?
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