神経経路を活発化させるための情報を繰り返す行為に、楽しさは連結するでしょうか?
そこで思い出していただきたいのが「ABCの歌」です。
幼稚園や保育園、乳幼児の時に散々、歌わされてきた歌ですね。
大人になってから歌う機会は滅多にないのですが、それでも「きらきら星」のメロディに乗せてアルファベットをすべて歌い切ることは大抵の人ならできるでしょう。
これは繰り返しや連呼の作業に楽しさを連結させたひとつの例です(もっとも歌っている幼児すべてが楽しかったか否かは不明ですが)。
世の中、天才と呼ばれるすべての人は、この幼児期から繰り返しや連呼を常人では考えられないほど継続させており、繰り返しや連呼に連結させている報酬は「楽しさ」なのです。
朝から晩までラケットを振り回す錦織圭選手も、雨の日も風の日もボールを打っていたタイガー・ウッズ選手も、数式ばかり追いかけていたアルベルト・アインシュタイン博士も、他の天才たちと同様、誰かに命令されたから続けていたわけではなく、単純に「楽しい」からラケットやクラブを振り回し、数式をおいかけたわけですね。
遅まきながら、凡人である我々も脳トレをするならば「楽しい」ことだけに挑戦する方が長続きし、脳を鍛えられる可能性が高くなります。