神経経路を活発化させ、情報の伝達効率を高めることで脳は鍛えられます。
そのためには繰り返しや連呼に対して報酬を連結させることで単調な作業にも継続性が生まれることを前項で紹介しました。
簡単に言ってしまえば、犬が行儀を覚える際に主から餌を貰うのと一緒ですね。
「お手!」の世界となんら変わりないのです。
報酬は自分で設定しても構いませんが、繰り返しや連呼の目標を達成した際にいちいち甘いお菓子を報酬にしていたら肥満になるだけだし、物品を購入していたらすぐに借金生活へ突入してしまいます。
仕事の場合は具体的に金銭という成功報酬がありますが、脳を鍛えることに関しては目立った報酬が与えられません。
巷に氾濫している脳トレのパズルやクイズ、ゲームなどが長続きしないのは、報酬が用意されていないからなのです。
しかし脳トレのためにわざわざ報酬を用意する人もいないでしょう。
また報酬も習慣化してしまえば報酬に対する欲求が深まるばかりでキリがありません。
脳トレを行う際の報酬は「楽しい」ということを連結させましょう。
つまり繰り返しや連呼そのものが楽しい行為であると認識することにより、継続性が生まれて神経経路の活発化が果たされます。