思考や発想、記憶や感情を鍛えるためにはそれぞれの情報が通過する神経経路を活発化させ、情報伝達の効率を高めることが大切ですが、そのためには単調な繰り返しや連呼を行なわな分ければなりません。
この単調な作業そのものを阻害するのもまた脳の役割で、生命維持に影響がなければ単調な作業を行おうとしない命令を出すのです。
まさしく7つの大罪のひとつ、「怠惰」ですね。
というのも仕方のないことで、生命維持に関わらないことに身体を使うのは生命維持をするための身体に貯めている栄養素を他の役割に使ってしまうことになるので、脳はそれを阻止しようとするのです。
もちろん、この「怠惰」を回避する方法があります。
それは前頭葉内側部にある報酬系回路を利用することです。
簡単に言うと、生命維持に必要な水分が身体の中に足りなくなると脳は喉が乾くという信号を発します。
その信号に従い、水を求める行動に出るわけですね。
そして水が見つかって、生命維持に必要な水分を補給できると脳は「水がおいしい!」という報酬を与えます。
この報酬があるから、次から喉が少しでも乾くと水を求める行動に出るのです。
つまり情報が通過する神経経路を活発化させるためには、繰り返しや連呼に報酬系を連結させることで「怠惰」を排除させ、継続性が生まれるのです。