記憶は関連性を多くするほどアウトプットしやすくなるので、その関連性の例として名前と目の大きさを前項で紹介しました。
顔の部位を集中的に記憶させる行為を繰り返していると、特定の神経経路が活発化、伝達効率を高めるので自然に部位の特徴を覚えやすくなります。
たとえば目の特徴を早く捉えられるようになったら、目だけではなく鼻や眉の形など範囲を広げていけば、より関連性が多くなってトリガーも引きやすくなります。
また会議などの記録を残しておけば、そのうち、意外なことに気がつくでしょう。
たとえば目の縦幅+3、いわゆるギョロ目の営業部長はやや強引な発言が目立つとか、美人で目の横幅+3の企画部長とは反りが合わない、とか、耳たぶ+3の専務取締役は会議の調和がうまい、とか。
いわゆる人相学ですね。
性格は顔に表れるといいますが、人相学の検証を記憶から行うのも立派な脳のトレーニングとなります。
もちろん人相学だけで性格を端的に捉えることはできませんが、営業戦略の手段のひとつにはなるでしょう。
これが長期記憶を元にした思考力につながります。
だからといって営業部長にはゴマを擦っときゃいい、企画部長には営業部長の悪口を言っときゃいい、ではあまりに短絡的。
それでは思考力につながらないので、もう少し、熟考しましょうね。