重要な情報の保存は関連性が多いほどトリガーを引きやすくなる、つまりアウトプットしやすくなります。
たとえば会議で手続き記憶と結びつけ、会議で発言しているクライアントが搭乗駅の横浜駅=山田さんだとしても、次に会う時は横浜駅と関連するトリガーがなければ顔と名前が一致しませんね。
そこで顔の特徴を覚えると、記憶はさらにアウトプットしやすくなります。
ただし顔の特徴というのは情報量が多すぎて、覚える側に取っては曖昧な記憶になりがちです。
たとえば顔の輪郭は四角に近いけれど身体が太っていたので丸顔に覚えていたり、女性担当者が美人だったので十分に見とれていたけれど、長期記憶を探ったら美人、としか覚えていなかったり。
また丸顔の人でも次に会った時は病気上がりで痩せているという可能性もあるわけです。
そこで顔の部位で変化しづらいところを共通項として覚えるようにすると、情報量も少なくなって集中して記憶できるようになります。
たとえば目。
目に十字線を引き、上下、左右幅が標準的な人を+-0とし、上下に大きい人は縦+3、美人の切れ長の目だったら横+3、などと名刺の裏に記入し、それをできるだけ早く長期記憶に結びつける作業を行います。
目だけに集中すると情報量が少なくなって覚えやすいのですが、目は当然、周辺情報もインプットしているので目の形状を思い出すことによって全体像がはっきりしてきます。
もちろん、耳でも鼻でも口でも構いません。
ただし、あまりじっと見つめると相手に勘違いされやすいので気をつけてくださいね。