連呼型CMが現在も長期記憶に残っていることを前項で説明しましたが、もう少し詳しく分析してみましょう。
CMの流れる時間は15~30秒で、たいして興味のない対象商品であれば超短期記憶、つまり動画は1秒間、音声は4秒間程度しか感覚器官に残りません。
しかし連呼されることによって短期記憶の領域に20秒間留まり、さらに繰り返されることにより、長期記憶に保存されることになります。
これは本人の意思、つまりその情報が必要であるか否か、ではなく連続する情報に対して脳が反応していることが大きな要因となります。
脳には神経細胞がくまなく張り巡らされていますが、簡単に言うと感覚器官から入ってくる同一情報が短期間に集中すると一時的に同一情報が通行する神経経路だけが活発化し、伝導効率が良くなるのです。
たとえば家の中に水道の蛇口がいくつもあるけれど、一カ所の蛇口を集中して使うようになった時、水圧が低いのでもっと効率を上げるために水圧を高くしたり蛇口の口径を大きくしたりする工事を行うようなものです。
記憶力を良くするためには、必要な情報に対する神経経路を活発化させ、伝達効率を高めることがひとつの方法となります。
要するに、必要な情報は繰り返せ、ということですね。
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