現在、記憶の研究は脳の表面的変化と記憶のアウトプットの臨床実験から導かれた途中経過しか分かっていないと説明しました。
では途中経過の段階で分かっていることから脳トレを進めていきましょう。
記憶はさまざまな形で分類されています。
まず、記憶が維持される時間の分類からいきますね。
記憶には超短期記憶(感覚情報貯蔵)、短期記憶、長期記憶の3種類があります。
超短期記憶は感覚器官に残る記憶で、視覚で1秒弱、聴覚で4秒間と言われています。
次の短期記憶は感覚器官から脳内に転送されますが、短期記憶の容量はとても小さいので20秒間ほどしか記憶を留めておくことができません。
短期記憶以上に残っている記憶が長期記憶となります。
簡単にTV番組を見ながら説明しましょう。
バラエティ番組を見ている時、たいして興味もなければすべて超短期記憶で終わってしまいますが、ちょっと可愛いな、などと思った女優や歌手が出てくれば短期記憶内に残り、その女優や歌手が自分の出生地と同じで、自分の家族と関わりがあったりした場合、その女優や歌手の情報が自分に取って重要なことになるので長期記憶に保存されるわけです。
続いて次項では記憶の再現方法における分類を説明します。