脳の機能は人間の行動を決める際に重要な役割を果たします。
それは意識下において行なわれることもあれば無意識のうちに行動することもありますが、いずれにせよ、脳が行動を決めていることに間違いはありません。
この行動を決める脳の働きは多岐に渡っていますが、ここでは脳を鍛えるという意味で記憶力、思考力、発想力、感情の4つに分けましょう。
この4つの根本となるのが記憶力ですね。
記憶した事柄をつなぎ合わせて論理的な組み立てができれば思考力となり、記憶の形態を変化させれば発想力となり、過去の痛みや喜びの記憶があるから感情が生まれてきます。
つまり記憶力を高めると他の行動を決める3つの要素も関連して機能が向上、行動に幅が広がる、つまり頭の良い人になれるということになります。
脳トレが気になる人、脳トレを実際にやろうという人の大部分は記憶力が衰えた、と感じる人でしょう。
実際、過去には記憶力は20代がピークで加齢と共に衰える、なんていう説が一般的に信じられていたので、高齢になるにしたがい、記憶力は落ちていると勝手に思い込みしている人が多くいます。
しかし、最近の脳科学では加齢と記憶力には関連性がないことが解明されています。
歳を取ったから記憶力が悪くなった、なんて言い訳、じつはできないのです。