お隣、韓国にも厄年があり、これを三災(サムジェ)と呼びます。
歳の数え方は中国と同じく干支が厄年となりますが、異なる天は干支の年が本厄、その前年と後年をそれぞれ前厄と後厄とするので、9年毎に厄年が来る計算ですね。
ちなみに三災とは前厄、本厄、後厄があるからではなく、天から来る天災、地から来る事故、人から来る詐欺の3つの災難を表しています。
この三災に入ると八難が訪れるといい、本人だけでなく家族や友人も被害に遭う可能性が増え、さらに金銭の流出や疫病にかかるという、まさに不幸のどん底に陥る3年間と言われています。
この三災を恐れ、韓国人の中には厄除けの100日祈祷を行う、あるいは外出を控えるという人も多いとか。
また韓国では9という数字を忌み嫌う風習があるので12年周期ではなく9年周期になったことが予測されます。
ただし、同じアジアでも中国より西、インドやネパールなどのヒンドゥー教域になると厄年という概念は見られません。
やはりアジアにおける厄年の根源は中国の陰陽から始まる風水にあるといえるでしょう。
インドのヒンドゥー教からは七福神が伝来しているのに、中国から西へ風水が伝来しないのは興味深いところで、インドの持つ底の深さを窺い知ることができますね。