厄年、つまり人生の中で災厄に見舞われる歳という考え方は日本古来のものだけでなく、世界各地に共通している認識で、そこには近代宗教の壁もないことから人間の根源的な認識であることが伺えます。
それでは世界各地の厄年を見てみましょう。
まずは日本の厄年の原型を作った中国から。
日本の平安時代、つまり中国では明の時代、風水や陰陽五行から厄年が割り出され、一般的には7歳から厄年が始まっていましたが、現在は自分の生まれた干支の年が厄年となっているので12年に1回、厄年が訪れることになります。
中国では厄年を本命年といい、干支になっている理由は、その年の干支が天の宮にいる神様に招集されてしまうので地上の人達を見守ることが少なくなり、運気が下がるから。
神様が集まるという喩えは日本の神無月とよく似ていますね。
この本命年のお祓いをするために、主に漢民族では赤や金色の肌着を着けることが風潮となっています。
干支が本命年になっているのはやはり12年毎に人生の節目が訪れ、精神的あるいは肉体的なストレスを感じやすいということが背景にあるようです。
知り合いの中国人が洋服を脱いだ時に真っ赤な下着をつけていたら本命年の年齢であると判断しましょう。