厄を迎えると、『早く払わないと!!』と思います。
厄年が来たことで、憂鬱な気分になってしまうかもしれません。
厄年なんて何も良いこともないだろうから、早く過ぎてしまわないかな、と。
確かに厄年を迎えると気持ちは沈んでしまうでしょう。
しかし、厄年は何も悪いことばかりではありません。
厄年を祝う風習があるところもあります。
厄年を迎えた人が、身近な人や家族、親戚などを招いて祝いの席を設けます。
祝宴では酒や食べ物を振る舞います。
招かれた人は現金や、厄除けにご利益のあるベルトやネクタイなどを持参し贈ります。
そしてこの厄祝いは、招かれた人が厄年の人の厄を持って帰るのです。
皆で少しずつ分けてもらうことで、厄年の人の厄が払われます。
つまり、厄祝いとは厄払いや厄落としの儀式の一つなのです。
なかなか凄い風習ですよね。
招かれたくないと思う人も多いかもしれません。
しかし、そこは村社会です。
人々が助け合って生活をしています。
厄も一人で背負うよりは、皆で少しずつ背負えば大丈夫、という考え方がそこにはあるのです。
ですから、呼ばれたら快く参加しましょう。
逆に、自分が厄年のときは他の人々が背負ってくれるのですから。
皆で厄年を乗り越えましょう。