お正月、初詣で神社などに行くと、厄年の表を見かけます。
『昭和○○年生まれの人』などと書かれていますが、それを見て疑問に思ったことはありませんか?
「あれ、生まれた年数と年齢が違う」と。
日本で年齢が満年齢で数えられるようになったのは、第二次世界大戦後の昭和25年からです。
それまでは、数え年が一般的でした。
厄年もそれに倣って、数え年の年齢を指します。
現在では数え年は一般的に使われていないため、数え方がよくわからない人が多くいます。
それを知らないと、気づかぬうちに厄年に突入していた、ということにもなりかねません。
数え年というのは、生まれた年を1歳と数えます。
そして誕生日ではなく、1月1日に全ての人が年齢を重ねるのです。
1月1日に生まれようと、12月31日に生まれようと、元日に歳をとるのです。
つまり、1月1日に生まれた人はちょうど1年後に歳をとりますが、12月31日に生まれた人は、翌日に歳をとることになります。
数え年というと満年齢+1歳と思っている人が多いのですが、実際には誕生日が来るまでは+2歳、誕生日から元日に歳をとるまでが+1歳という計算になるのです。
ですから、厄年もそのように計算しなくてはいけません。
ただし、厄除けで有名な川崎大師だけは、満年齢で数えます。
川崎大師に参拝する際は注意してください。